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アイテム情報

文書群名
興福寺福智院家文書
解題
近世文書80点。購入文書。
平成14年の『興福寺旧蔵史料の所在調査・目録作成および研究』によると、平安後期の信実を祖とする福智院家は代々、興福寺三綱とともに、大乗院坊官を勤めた家である。寺家、院家の実務を担ったため、大乗院家の文書管理、保管にも関った。福智院家文書は、①花園大学が刊行した昭和54年の『福智院家文書』、②史料纂集:古文書編36、37の「福智院家文書」第一、第二によって、中世文書が翻刻されている。また、所蔵は『興福寺旧蔵史料の所在調査・目録作成および研究』が網羅的に紹介しているが、当館所蔵のものは含まれてない。
本文書は、正徳年間～明治初年の「家領年貢納所帳」を中心に、美濃庄村庄屋・年寄から福智院家に提出された「中稲・晩稲御毛見帳」（29-1-4, 29-1-40）、「綿方高畝御物成帳」（29-1-5 ほか8点）など、江戸時代の福智院家の家領に関する帳面が多い。美濃庄村は現在の大和郡山市美濃庄町。村高は951石余で、37石余が興福寺、914石余が大乗院領の相給村であった。
この他、大安寺村・柏木村・稗田村・発志院村・横田村・高畠村・美濃庄村の庄屋が福智院家の知行所を書上げた、万治元年の「因幡知行水帳写並田所被官等村々より書上ケ申帳」（29-1-11）、承応4年の福智院永舜の「年中雑々之日記」（29-1-79）、文政13年11月1日～12月13日の福智院春教の「日記」（29-1-9）などがある。
請求記号
29-1


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