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各寺院御朱印写

近世文書41点。奈良県庁文書。
元は袋に一括して入っていた文書。袋には、「慶応四年 各寺院御朱印写」とある。「慶応四年 各寺院御朱印写内容調」と題した貼紙に、「一、南都 興福院 拾壱包 内外装一通紛失」、「一、西ノ京 薬師寺 拾弐包 内外装一通紛失」、「一、釜口 長岳寺 拾壱包 完全」、「一、三輪 平等寺 七包 内一通内容紛失」、「右四ヶ寺院 計四拾壱包（一括袋入） 昭和九年八月整理」と記される。
内容は、文禄4年～万延元年に興福院へ出された十市郡新堂村（現在の橿原市新堂町）200石の所領安堵に関する朱印状写11点、慶長7年～万延元年に薬師寺へ出された薬師寺寺内の田畑と添下郡六條村（現在の奈良市六條町）300石の所領安堵に関する朱印状写11点と、慶応4年5月に薬師寺惣代が大和国鎮撫総督府に宛てた、常憲院殿の朱印状が薬師寺を「添上郡」と記すが「添下郡」の誤りである事を伝えた文書1点、慶長7年～万延元年に長岳寺へ出された式上郡楊本庄長岳村（現在の天理市柳本町）100石の所領安堵に関する朱印状写11点、寛永13年～万延元年に平等寺へ出された広瀬郡大塚村（現在の北葛城郡広陵町大塚）60石と、広瀬郡池尻（現在の大和高田市池尻）20石の所領安堵に関する朱印状写7点である。

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